東京でのマンション価格が高騰しすぎて、敬遠する企業が増えているというニュース。成長する近隣県が新たな受け皿となるらしいが、果たしてこれは喜ばしいことなのか。
建前では「都市圏の分散化が進むことで、地方も活性化されるからいいことだ」と歓迎ムード。しかし、本音では「中途半端に近隣県に引っ越して、通勤のストレスが増えるのでは?」と不安な声が多い。結果的に、都会に住む贅沢さと引き換えに、移動時間や仕事の効率が悪化するのではないか。その上、マイホームを購入しようと思ったら、年収のトンデモない数字が要求される。
例えば、30〜50代の男たち、これまで苦労して住宅ローンを返済し、ようやく落ち着いてきたところで、隣の県ではすでに新築マンションの価格が手の届かないものになっている。理想の家が紙の上の話になり果てる。共働きで頑張ってきたのに、都市圏で我慢している人からすれば「その恩恵に浴したい」という思いや、逆に「どうしてアンタたちのために我々が犠牲にならなければならないのか」とも思う。
一方で、「周りと同じように東京に住んでいなきゃ、人生の質が落ちる」と思っている層も多い。「負け組」や「成功者」などとレッテルを貼る風潮は強い。でも、冷静に見ると、東京にいるからこそ得られる情報や人脈もあれば、逆に鬱陶しい人間関係もある。都会に固執する理由をいつからか「社会のステータス」と勘違いしているのかもしれない。
新たな住み場所が近隣県になることで、確かに生活コストは下がるかもしれない。しかし、通勤の煩わしさや職場環境の変化は気になるところ。定年までに一体いくら稼げば、夢のマイホームが手に入るのか。親や友人とのコミュニケーションが薄れ、喧騒の中で孤独を感じる日々になるのか。それでも「いい家が建った」と言える日が来るのか。
マンション問題に関する話題、正直なところ「他人事」で済ませることは非常に簡単だ。だが、問題は、自分の仕事や給料にどう跳ね返ってくるか、なのか。これからの将来、どのような選択をしていくのか、一緒になって考えていく時期が来たのかもしれない。


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