円が一時1ドル152円台に上昇した後、米雇用統計の影響で154円台に下落した。為替市場の変動が、我々の生活にどれだけ大きな影響を与えるか再認識すべきなのかもしれない。しかし、本音では、こうした数字の動きに頭を悩ませる暇があれば、仕事や飲みに行く計画を立てた方がマシだろう。
金融のプロ達は、このニュースに一喜一憂するものだが、一般の会社員にとっては、為替レートがどう動こうが実感が湧かないことが多い。建前では「円安になって輸入品が高くなるから困る」と言いつつも、実際には安い居酒屋でビールを頼む時に思わず笑顔になったりする。そもそも、自分の給料に直接的に影響するわけではないから、面倒な話に思えてしまうのだ。
だが、円相場の変動が長期化するとどうなるか? 物価上昇が進んで、我々の懐に響いてくるかもしれない。今月の給料で実感するのは、思わぬ出費に頭を抱える来月の生活費だ。もちろん、建前上は「経済が動いているんだから仕方ない」と、さっさと消費する姿勢を示す。しかし、現実には「また一杯多く飲むかな…」と、財布の中身とにらめっこする毎日が待っている。
また、円安が進むと、出張や旅行の計画も複雑化する。取引先との会食を減らさざるを得ないことも追い打ちをかける。お夜食に頼んだ唐揚げが、1,000円超えする時代が到来するかもしれない。何が何でも安く済ませようとしがちな我々には、こうした物価上昇に対する対策を考えなければならない。一方で「外食や娯楽を切り詰めるのも、仕事のストレスに繋がるなぁ」という矛盾も抱える。
つまり、我々は常にコンディションを整え、何とか気分良く働くための努力が求められているのだ。そうした中で為替の動きばかりが気になるのは、何とも皮肉な話だ。
もはや為替の変動は、こぼれ話として周囲と共有するネタにもなり得る。もちろん他人の生活がどう変化しようとも、自分の給料が安定している限りは安心だと建前で詭弁を並べる。しかし一方、本音では「何とかせざるを得ない現実」が顔を覗かせる。「円安=給料が増える」という言葉を聞くと「ほんまかいな」と疑心暗鬼に陥ることも少なくない。
正直な話、このニュースを『他人事』で済ませるのは簡単だ。問題は、自分の仕事や給料にどう跳ね返ってくるか、だ。


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