国民民主党の玉木氏が中道の政策転換を評価するというニュースだ。これを受けて、連立についても言及があるが、本音と建前が入り混じる政治の世界では、何を信じればいいのか難しい。果たして、真意を測ることができるのだろうか。
政治家の発言には、しばしば建前と本音が存在する。玉木氏が中道政策を評価すると言ったとき、彼の背後には党内の支持や他党との連携を意識した建前があったのだろう。一方で、地方の選挙や支持基盤を気にした本音が潜んでいるはずだ。支持率を向上させたい気持ちもあるに違いない。政治的には、どんな意見でもその場の状況に応じて変わるものなのか、というのが、我々一般市民のあやふやな理解を助長する。
国民民主党が中道へと舵を切るこの動き、実はSPA読者にとっても身近に感じられるテーマだ。30〜50代の会社員たちは、日々の業務に追われる中で、経済政策や社会政策が自分たちの生活に直結していることを実感しているからだ。人々は、安定した雇用や医療制度に期待しつつ、果たして電車で通勤するために必要な生活保護はどうなるのか、社会保険制度の持続可能性についてはどう考えるのか、などの矛盾を抱えている。
ここで、ふと思うのは、玉木氏が政策転換を評価する背景にあるのは、果たして本当に国民の声なのか、それとも選挙戦略としての計算によるものなのかという点だ。政治が経済政策に関する意見を形成するのに足を引っ張る一因は、選挙や支持率を意識したスタンスから来ている部分が多いと思う。しかし、実際に政策が国民の生活にどう影響するのか、考慮されているのだろうか。
一部のメディアでは、「中道こそが真の国民の声だ」といった報道がなされるが、ほんとうにそう思っているのか、その意見には陰りも見え隠れする。政治家たちが自分たちの利害を優先することは珍しくないのだから、本当の意味で「中道」を実現することができるのか、大いに疑問だ。彼らが行う言葉のマジックに惑わされず、自分自身で情報をキチンと整理しないと、ますます政治への信頼が薄れていくのではないか。
結局のところ、政治とは人間同士の調整作業だ。そう考えると、国民民主党の動きも他党との違いを見せようとする試みなのか、ただの支持集めなのか、判断が難しい。若い世代には関係ないと思われがちな政治だが、実際にはどんな選択肢が出てくるか分からない時代だということを頭に入れておくべきだろう。
正直な話、考えどころだ。


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