NYダウが初めて5万ドルを突破した。この数字は一見、経済の好調を表すポジティブなニュースに思えるが、実際は「主役交代」が進んでいることを意味するのかもしれない。テクノロジーから製造業や資源にシフトしている現状は、今後の市場の展望に疑問符を浮かべさせる。
建前上、このニュースはアメリカ経済の回復を祝うべきだとされる。しかし本音では、“果たしてこの好調が我々の給料や雇用にどれだけ還元されるのか?”という疑念が先に立つ。この現象は、まさにテクノロジー業界が引っ張ってきた繁栄から、製造業や資源に移行する流れが起きていることを浮き彫りにする。過去数年、IT業界は爆発的な成長を見せてきたが、その恩恵は意外と我々庶民には届いていないという実感もあるわけで。
30代から50代の働き盛りのあなたにとって、このニュースは無関係ではない。製造業の復活が現実となると、例えばわが社の待遇改善が間接的に影響を受けることも考えられる。ただ、皮肉なことに、製造業は日本の得意分野ではあるものの、既に安さで世界に挑む状況。今更、国内の製造業が復活したところで、その恩恵を享受できるのは高齢な技術者や下請け企業ばかりで、自分たちには関係ないのではないかという不安もある。
それにしても、こんにちは5万ドル、さようならテックの時代という流れは少々乱暴だ。ダウが5万ドルを突破する一方で、我々は賃金が上がらない日々を過ごしている。会社の業績が良くても、給料に反映されるのは、まるでおまけのように後付けであることが多い。もちろんボーナスが出れば嬉しいが、業績が良いからと言って生活が豊かになる保証はどこにもない。
主役交代は、新たな「流行」を生み出すかもしれない。我々の日常にどこまで波及するのか、製造業がもう一度「稼ぐ力」を取り戻すことができるのかは、待つしかない。だが、できることならその流れを見ているだけでなく、積極的に自分の仕事やキャリアを考え直す必要がある。結局、経済の流れは我々自身に大きな影響を与えるからだ。
正直な話、このニュースを『他人事』で済ませるのは簡単だ。問題は、自分の仕事や給料にどう跳ね返ってくるか、だ。


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