中国が軍民両用品の対日輸出禁止を決定した。この影響が及ぶのは三菱造船など20の日本企業や団体だ。これで日本のものづくりの未来が揺らぐのか、と考えざるを得ない。
公式見解では「国際的な安全保障の観点から必要な措置だ」とのこと。当たり障りのない言葉が並ぶが、現実はそう簡単なものではない。これを受けて「重要な取引先を失うのか?」と心配する経営者も多いだろう。対外的には「冷静に受け止める」と言いつつ、内心では「このままでは利益が出せなくなる」と焦りを感じているのが実情かもしれない。
自分の職場を振り返ってみると、こういったニュースの影響は遠い国の出来事のように感じることもある。しかし、実際にはこうした国際関係が自分の給与に直結していることが少なくない。特に30〜50代は、キャリアの中盤から後半に差し掛かる時期。「次のボーナスはどうなるのか?」という不安を抱えながら、必死に日々の業務をこなす毎日なのだ。皮肉なことに、こうした大きな動きに振り回されるのはいつも現場の人間なのかもしれない。
では、なぜ日本側はこの事態を予測できなかったのか。中国の動きに敏感に反応できなかったのか。それもまた、「まさか中国がここまで強硬手段に出るとは」という油断があったのかもしれない。私たちが口にはしないが、やはり「中国だから」と思ってしまう根拠のない安心感があったのだろうか。何かが狂ったと感じた時こそ、自分の立ち位置を見直す絶好のチャンスなのか。
この生涯、仕事に全力を尽くしても、果てしない不安に包まれることが多い。特に今の時代、企業のグローバル化は進んでいるが、その影響をすぐ側で感じることは難しい。普段の業務に追われながら、外的要因が自分の働く環境にどのように影響を与えるかを考える余裕がある人は意外と少ないだろう。ニコニコと仕事を続けながらも、心の中では「大丈夫なのか?」と不安を抱えているものなのだ。
結局のところ、中国のこの決断がどういった影響を及ぼすのか、またそれに対して日本側がどう対策を講じるのかは現時点では見えない。言葉では「柔軟な対応が求められる」とされるが、果たしてそれが実現するのか疑問が残るし、実現してもそれが果たして自分の給与にどう影響を与えるのかが重要なのだ。
正直な話、このニュースを『他人事』で済ませるのは簡単だ。問題は、自分の仕事や給料にどう跳ね返ってくるか、だ。


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